#4 東天甲辰

明けた

大晦日までは、全て終わり!あと少しで終わり!みたいなリミット感で生きる活力が湧く節があるけれども、明けてしまえば広大な新年の更地。
そこに突如吹きさらされる感じ、長いボードゲームを終えた後にもう一回やろう!と言われた時のような独特の絶望感がある。何の話?

とにかく、大晦日までの自分は
今年は正月絵を描きたい。描ける気がすると意気込んでいて、干支について調べたり浮世絵を見たりしていた。

干支は新年、甲辰(きのえたつ)だという。甲は陰陽で表すと陽にあたり、辰ないし龍は東の方角を司る神様らしかった。(web調べ)
これをもとに構成を決めて、出来上がった正月絵がこちら。

深い藍の残る早暁、浅い眠りから覚める。
朝のシンとした空気で冷え切った縁側に腰掛け、遠くの川霧を眺めていると、東の上空を一柱の龍が昇っていくのが見えた。
富士の山頂から朝日が覗くと、先程まで眺めていた白んだ川霧は絹のように光を含み、庭の松の葉は青々と輝きを増した。
つかの間、東の上空を再び仰ぐも、既に龍の姿はどこにも見当たらなかった。

…なんてキャプションを付けるとなんとご利益のありそうな絵に。

ケータイの待ち受けにすると金運とか上がるかもしれない。

ぜひ皆さんこの絵を待ち受けにし、金運を上げ、健康になり、良いご縁を結んでください。

 

それはさておきこのめでたげな正月絵の
タイトルはずばり、

東天→東の空に
甲辰→今年の干支の龍がいる
画→絵
「東天甲辰画」と命名。無駄にそれらしいでしょう。気に入ってる。

浮世絵らしくタイトルを右上に、
左下の文字は2024 トーマ筆 と記入。

 

とても楽しく描けた。
久々に没頭していたようで大晦日の日付が変わる前、絵が完成した時に空腹に気が付き、
スーパーの惣菜チキンを冷蔵庫から取り出し、レンジで温めていたら年が明けた。
2023年ラスト1分で温めたチキンカツを食べながら中継されているタツノオトシゴを見た。

ホントに小さい龍みたいだと思った。

龍居たらいいのにな。
居ないからこその良さかな。

今年も良い絵 描けたらいいな。

まあ本年も変わらず、このブログを更新しつつゆっくりやっていきます。
どうぞよしなに!今年もよろしくお願いします。

ps.
今月中に新2023まとめ本の通販をやる予定です。またお知らせします^ ^